先週金曜米国雇用統計発表でザラ場では85円台に戻す場面が見られたが、ISM非製造業景況指数が市場予想よりも悪く再び円が買われて雇用統計前の水準まで円高が進んだ。正直、先進国の通貨で買われるのは円だけ。景気悪化懸念からドル、ユーロは売られ消去法的に買われているだけなのだが日本にとっては大きな迷惑である。経済大国とはいえ、人口減少、デフレ、資源もない、土地もないという将来的にはお先真っ暗の国の通貨が買われているわけであり、正直私からすれば円など買わず、新興国の通貨を買えと言いたいところである。円が買われるのは日米金利差縮小という事が背景にある。日本はご存じのようにバブル崩壊からゼロ金利という低金利政策を取ってきた。その間米国は不動産バブルで金利は6%、7%などという金利政策でありこの金利差はかなり拡大していた。しかし、不動産バブル崩壊、リーマンショックでFRBは異例の金融政策から金利をゼロ金利とした。その結果日米の金利差が縮小してドル売り・円買いという動きになったわけである。ゼロ金利と言っても実際は長期国債の利回りが実質ベースであり、この長期国債の利回りの差で円・ドルの為替相場が動くのである。